小柄な選手のヘディング論

小柄な選手のヘディング論

こんにちは。

サッカーは「深く狭く」掘り下げたいアラサーライターの蹴道浪漫(シュウドウロマン)です。

今回は、小柄なディフェンダーが空中戦で競り勝つ方法について、気ままに考察します。

空間認知能力を鍛える

ジャンプヘッドをする際に、もっとも大事なのは「ボールの落下点を予測する」というものです。今でも覚えているのは、高校の体育の授業でサッカーをしていた時に、野球部の子でヘディングがうまい子がいたことです。恐らく、ノックでフライをキャッチすることを繰り返す内に、自然と落下点を予測する力が鍛えられたのだと思います。実際のところ、ヘディングが得意だったサッカー部員の私は、体育の野球の授業で外野フライをキャッチすることも得意でした。

一般的に、落下点を予測する能力は「空間認知能力」と言われています。比較的、幼少期に身に付く傾向があると言われているものの、私の経験上、中学生や高校生からでも十分に能力を伸ばせます。タイミングを掴んで、相手に競り勝つ感覚を身に着けると、身長差があっても、10センチメートル以内であれば、迷わずに勝負できるようになります。

それでは、「空間認知能力」を伸ばすためには、どのようなトレーニングをすればいいのでしょうか?まずは、1人でボールを上空に投げて、ジャンプしてキャッチを繰り返す練習をおすすめします。慣れてきたらキャッチではなく、実際にヘディングしましょう。チームメイトと練習する際には、片方がボールを投げるか蹴り上げて、もう片方がキャッチ、慣れてきたらヘディング。継続して練習すれば、自然と体が動くようになります。サッカーの練習以外では、遠い距離でキャッチボールをするのも効果的です。

先に飛ぶ

ある程度、落下点を予測して動けるようになったら、「先に飛ぶ」感覚を養いましょう。これは、非常に難しいため、なかなか身に付きません。失敗して元々なので、繰り返す中で少しでも向上している手ごたえがあれば、十分に成果がでていると言えます。

練習方法としては、3人1組で行う必要があります。1人がボールを蹴るあるいは投げる、1人が飛ぶあるいは立っているだけ、1人が目の前の相手より高く飛んでヘディング。これの繰り返しです。イメージとしては、助走をつける→出来る限り低くかがみ両足で踏ん張る→ジャンプして相手の頭の上に自分の腕や脇を持っていく、相手が飛ぶ勢いも利用して高く飛びヘディングです。

文字にすると分かりにくいですが、良いイメージを膨らませるための方法として、「大学生やプロの練習やウォーミングアップを見る」ということが挙げられます。試合よりも練習を見るほうが、より選手の動きの細かい部分を確認できるからです。特に、対面でのヘディングの練習というのは、大抵のチームはウォーミングアップに取り入れているため、良いお手本は無数にあると言えます。ヘディングの際のボールスピードを体感するだけでも、大きな効果があるでしょう。

ジャンプ力を鍛える

いきなり身長を伸ばすことはできないものの、ジャンプ力は短期間でも伸ばせるものです。バスケットボールやバレーボールと違い、サッカーの場合はジャンプ力の向上に特化したトレーニングは、ほとんど行わないため、チャンスは広がっています。ジャンプスクワットを定期的に行ったり、ジャンプ力に優れた他競技の選手からアドバイスをもらったりすると良いでしょう。

フォームを確認する

人間というのは、案外自分のイメージとは違う動作をしているものです。頭の中では美しいフォームでジャンプヘッドをしていても、実際にはほとんど飛んでいなかった…。そんなこともあるでしょう。今の時代、スマホさえあれば、誰でも自分のフォームを映像で繰り返し確認できます。プロの正しいフォームと自分のジャンプヘッドを比較しながら、微調整を繰り返すことが大切です。

今回は、小柄な選手が空中戦で勝つために必要な練習について考察しました。「任せた!」と、大柄な選手に空中戦の対応を任せるのも一つの手です。しかし、古くはマラドーナから、最近ではネイマールまで、本当にサッカーが上手い選手というのは、ヘディングが得意なものです。特に、ディフェンダーの場合は空中戦に自信を持っていれば、冷静に相手の攻撃に対応できます。小柄だからと諦める前に、少しずつでもヘディングの練習をしてみてはいかがでしょうか。

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蹴道浪漫(シュウドウロマン)

蹴道浪漫(シュウドウロマン)

サッカーの試合そのものよりも、背景のマニアックな部分に興味がある、昭和の最後に生まれたアラサーライター。ほとんどのものを、「浅く広く」知りたい派だが、サッカーは「深く狭く」掘り下げたい。そのため、気になる選手を見つけると、深追いするのが常。最近のお気に入りは、安部裕葵。結婚したばかりではあるものの、嫁はワールドカップよりオリンピック派で、既にすれ違い気味。